






特攻艇格納壕跡、陸軍弾薬庫跡、防空壕跡、
水力発電所跡、炭坑跡。
特攻隊員として戦死した親戚の存在が気になり、その足跡を追うようになったという写真家の伊東卓さん。
宮城県、山形県、北海道、鹿児島県の穴の跡地をめぐり、その内外の痕跡をまなざした、圧倒的な静寂を携えた写真集です。
入口であり出口であった穴。朽ち果て、錆ついた、国家の巨大な力が介在して造られた建造物。写真家は、穴が内包する記憶と歴史、その意味を問い続けています。
"さまざまな境涯を経て「穴」に辿り着いた人たちは、どのような外の光を視ていたのか。
その先に希望は見えたのだろうか。"
発行年:2021年
サイズ:257 × 182mm
ページ:52p