昭和30年代の青森県で北国を撮り続けた孤高の写真家・小島一郎さん。
津軽平野の田んぼで働く農夫たち、冷たい風雪が吹き荒れる浜辺、凍った橋を歩く馬と人。北の土地の日常の光景を題材にしながら、傑出した構図力と確かな暗室技術によって、陰影の際立つストイックな写真を生みました。
39歳の若さで急逝した小島さんは、生涯をかけ、自身の写真によってローカリティとモダニズムが結ばれることを目指していたのかもしれません。
発行:INSCRIPT
発行年:2012年(初版2009年)
サイズ:B5変型判
ページ:ダブルトーン178点 カラー6点